ドイツのオペア制度

先日ビザの更新をしたので受け取りに行った時のこと。

列に並んでいた時、たまたま横に並んでいた女の子が話しかけてきました。(ちなみに滞在ビザの受け取りの日は金曜日のみの何と週に1回。しかも午前中のみとあって、「ビザ受け取り課」はいつも恐ろしく混んでいます。さらに私の受け取りの日の前の週は祝日だったため、今までに見たことがないくらいの長蛇の列!待合室に人が入りきらないため、ほぼ屋外のように寒い玄関ホールで2時間も待たされました(涙)。トホホ。)

声をかけてきた彼女はコスタリカ出身の20歳。オペアビザでドイツに来たとのこと。話には聞いたことのある「オペア」。実際にこのビザで来ている子に会ったのは初めてです。

「オペア」とは「AuPair Mädchen(オペアメイチェン)」のことで、簡単に言うと「住み込み家事手伝い兼ベビーシッターさん」のこと。家事育児をする代わりに家賃や保険、食費、そして月に260ユーロのお小遣いが支払われる、18〜26歳の男女を対象とした最長1年まで滞在できるビザ制度です。(詳しい制度についてはネットで検索して頂ければすぐに分かると思うので詳細は割愛。)

このコスタリカの彼女は、まずこのオペアビザを使ってドイツに入り、今後は就職のために単科大学入学を目指すとのこと。このように自国での自分の将来に希望を持てず、ドイツにやってくる若者は決して少なくありません。その際に、家事育児労働の対価として生活費を出してもらえるオペアビザは、若者のドイツ移住の足がかりとしてかなり助けとなるもの。さらなるメリットとしては、ドイツ人家庭にどっぷり入り浸る訳なので、語学が飛躍的に伸びます。この彼女はまだ数ヶ月だと言うのに私よりドイツ語が上手いと言う。。。(涙)
ただ、単なる強制労働にならないように、オペアの子には自室&専用シャワートイレを与えること、週30時間以上働かせてはいけない、などの決まりがあるそうなのですが、やはりそれでも受け入れ先によって随分と変わるそう。彼女の場合はホストファミリーがとてもいい人なのでそれなりに満足なのだそうですが、到底週30時間で終わらない家事労働を押し付けられたりする子もいたりするそうでその場合、勉強する時間がなかなか取れないなどの問題があるとのこと。

14..11.2019
*もちろん日本人のいる家庭のメリットも多いと思います。
 ただ相手に流されて1年が終わってしまうのは勿体無いので、「ラクだから」という視点だけではな 
 く、自分の意思を強く持ち、目的に応じてファミリーを選ぶことが大事だと思います。

しかしすでに成人しているとは言え、若干20歳で1人で自国を離れ、未来のために移住を目指すと言うのは本当に容易なことではありません。留学とはまた違った覚悟だと思います。確かに渡独しただけでもすごいとは思うのですが、語学学校などでも口先だけで全く行動の伴わない若者も多く見てきました。(こう言うのって世界共通なのですね。。。)でも彼女は少し話ただけで、20歳とは思えない落ち着きぶりや冷静さ、語学力の高さ、頭の良さを感じたので、きっと成功できると思います。20年すればきっとドイツ人と間違えられるような雰囲気を持ち、語学も堪能になることでしょう。
長い待ち時間でしたが何だか充実した時間でもありました。

しかし20年後は私は60歳か。。。複雑だなあ。。。

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